テート・モダン(Tate Modern)

 　テート・モダン(Tate Modern)は、ブラックフライアーズ・ブリッジ(Blackfriars Bridge)の下流側、テムズ川の南側沿いに位置する美術館です。英国最大の現代美術館であるとともに、1900年から今日までの国際的な現代美術を展示しており、ピカソ(Picasso)、ウォーホール(Warhol)、ダリ (Dali) などの20世紀の巨匠画家の作品も含んでいます。常設コレクションへの入館は無料です。また、美術館はそのときどきの展覧会も催し、主な現代美術者や美術活動の作品を展示しています。

 　建物は以前「バンクサイド発電所」だった建物を改造して作られました。もともとの発電所は、イギリスの赤い電話ボックスやバターシー発電所の設計で有名なサー・ジャイルズ・ギルバート・スコット(Sir Giles Gilbert Scott)の設計によるもので、99mの高さの煙突をもち、1947年と1963年の二度に分けての工事で完成しました。戦災復興の際にロンドンの電力不足を解消するために急遽建てられた施設であったため、1981年に発電所は閉鎖され、変電所の機能だけを残し廃墟となっていました。
 　一方、テムズ川上流のミルバンク地区にあるテート・ブリテン(Tate Britain）は当時テート・ギャラリーと呼ばれ、イギリス美術および世界の近代・現代美術の美術館として運用されていました。しかし、展示・収蔵スペースの不足に悩まされたため、1980年代にスペース拡充と役割分担のため近現代美術館の機能を新しい建物に移す計画が立てられました。建物の新築費用と場所が最大の問題だったので、廃墟となっていた発電所後の建物を改造して再利用することになりました。安藤忠雄などが参加した建築設計競技の結果、スイスの新鋭建築家コンビ、ヘルツォーク&ド・ムーロンが勝利しました。
 　発電機のあった巨大なタービン・ホールを大エントランスホールにして、屋上に採光窓やレストランなどのあるガラス張りのフロアを設けるなどの工事が行われ、2000年の5月12日、ミレニアムを祝う新施設の一つとしてオープンしました。
基本情報
 　 　 　住所：Bankside, London SE1 9TG
 　 　 　電話：(+44)020-7887-8888
 　 　 　時間：10:00～18:00（金、土は22:00まで）
  　 　 　 　 　※最終入場は閉館45分前
 　 　 　休館：12月24日～26日
 　 　 　WEB：http://www.tate.org.uk/modern/ (英語)

 　 　 　地図：テート・モダン　＜Google Mapで表示＞
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